旦那嫌いはなぜ起きる？ケース別の対処法と離婚ラインについて解説

旦那を嫌いになる理由6選

旦那を嫌いになってしまうのは、相手の性格に不満を持っていたり、家庭への貢献度が足りないと感じたりすることが原因です。1つずつ見てみましょう。

性格や価値観が合わない

そもそも性格や価値観が合わないと、旦那を嫌いと感じるきっかけになります。例えばお金の使い方は、2人の違いを感じやすいジャンルです。妻はお小遣い制にしたいけど、旦那は稼いだお金を自由に使いたい、というのはよく耳にするケースですよね。

また特段もめるほどではないけれど、少しの違いが積み重なってストレスになることも。便器のフタを開けっ放しにしたり、脱いだ服をそのままにしたり。おおざっぱな旦那と、細かいところまで気づく妻の間にすれ違いが起きて、相手を嫌いになってしまうこともあるでしょう。

言葉遣いや態度が悪い

旦那の言葉遣いや態度をぞんざいに感じて「嫌い！」と思ってしまう人もいます。付き合いたての頃は優しい口調だったのにいきなり「お前」と呼ばれたら、不愉快に感じますよね。呼び方や口調が高圧的になってくると、敵対心を感じるのはある意味仕方のないことといえます。

長年連れ添っていると気を使わなくなって、だんだん態度が悪くなってくる旦那もいます。その日にあったことを話しただけなのに、なぜかダメ出しをしてきたり、まともに最後まで聞いてくれなかったり。まともにコミュニケーションが取れないのは本当にストレスですよね。ぞんざいな対応が重なると、旦那を嫌いに思う気持ちはどんどん大きくなってしまいます。

亭主関白でわがまま

「偉いのは俺だ」と思っている亭主関白も、嫌われやすい旦那の典型です。よくあるのは、全ての家事を妻にやらせたり、見た目や仕事を決めようとしたりする人。自分が思うように相手が動かないと不満をぶつけてきます。

亭主関白の旦那に意見を言っても「大黒柱は俺だ」と言うだけで、取り合ってもらえません。結婚した最初の頃は苦に思わなかったとしても、長い間続くと確実に旦那に対する不満が溜まっていきます。

家事・育児を手伝ってくれない

旦那を嫌いになる要因の1つに、家事や育児を手伝ってくれないことがあげられます。「妻が家事をやるのは当然」という考え方は、働きたい女性にとってマイナスでしかありません。

育児をやっているように見える男性でも、楽なことしかしない人もいます。子供を遊び場所に連れていくことや、お風呂に入れるのは旦那の仕事。一方で遊んだ後に汚れた服を洗う、お風呂に入った後のスキンケアなど、地味で大変なことは妻の仕事になるのです。

家事の大変さを理解しようとせず押し付けてくるのは、女性にとって大きな重荷になります。協力もしてくれない上に、旦那がいいとこどりをするとイライラするのは当たり前でしょう。

安月給で良い暮らしができない

収入が少ないと思い描いていたような生活が送れず、旦那に対する嫌悪感が生まれます。お金は愛情で100％カバーできるものではありません。趣味や娯楽にお金がかけられなかったり、生活費が赤字になってしまったりすると、不満は大きくなるでしょう。

子供がいる家庭では、なおさらお金の問題はシビアです。おむつや離乳食、保育園代など育児にはとにかくお金がかかります。旦那の収入が少なかったら、満足に子供を育てることもできません。

理想の生活から遠のいていくと「お金が足りないのは旦那の収入が低いからだ！」と感じてしまいます。結果として、収入が安月給な旦那を嫌いになってしまうことになります。

セックスレスで距離を感じる

セックスレスの期間が続くと、相手との距離を感じて「好きじゃない」と感じる気持ちが出てくることも。たしかに長い期間一緒にいて、だんだんと回数が減ってくるのはよくあること。育児や仕事で忙しいからできないときもありますよね。

しかし、勇気を出して誘っても断られてしまうのは妻にとってショッキングです。旦那に求められることが減り、女性として見られていないとマイナスに捉える人もいるでしょう。

「向こうに気持ちがないなら、こっちだって…」と悲観的になってしまい、愛情が薄れてしまうのも、旦那嫌いの原因になり得ます。

出産後に旦那嫌いが増えるのはなぜ？

子供を産んだ後に旦那を嫌いになる人が多いのは、ホルモンバランスの影響や、旦那が育児へ非協力的なことが主な原因です。各項目を紹介します。

ホルモンバランスが変化したから

産後はホルモンバランスが変化しやすく、産前に比べてイライラを感じやすくなります。そのため旦那の嫌なところが目について、当たってしまうことが増えることも。以前は何とも思わなかったのに、家でくつろいでいる様子を見るだけで腹が立つかもしれません。

もしくは、ちょっとした考えの違いから爆発的な怒りが湧くこともあります。結婚した当初は愛情をたっぷり持っていたのに、生理的に受け付けなくなってしまったという悲しい声も。

精神状態はホルモンバランスに左右されやすいため、コントロールするのは容易ではありません。思わぬところでイライラが始まり、出産後は旦那嫌いが加速しやすいのです。

旦那が育児に協力的じゃないから

育児をきっかけに旦那を嫌いになる女性はたくさんいます。2人だけのときはわからなかった、彼の悪いところが見えてくるからです。例えば、保育園の送り迎えをまったくやってくれない旦那。どうして協力してくれないの？と疑問に思うこともあるでしょう。

また妻が家でご飯を作ったり、子供を寝かしつけたりしているのに、その傍らでゴロゴロしている旦那もいます。ただでさえ子供の世話をするだけで大変なのに、大きな子供がもう1人いるようです。自分が全ての家事責任を負っているようで、旦那への嫌悪感が生まれるのは納得できますね。

出産後の旦那嫌いはいつまで続く？

出産後の旦那嫌いは、1年以上長引くケースが多いようです。家事・育児の負担は予想以上に大きいもの。特に子供が小さい間は自分のことを優先できないので、余裕がなくなってしまうことも原因の1つです。

旦那嫌いが終わるのには、人それぞれのきっかけがあります。例えば子供を保育園に預け始めて、精神が楽になったら旦那が愛しく思えた人も。子供が大きくなって少しずつ育児の負担が減ると、旦那に対する見方が変わるのかもしれません。

もしくは、旦那の態度がいい方向に変わると、好きな感情が再度芽生えることがあります。大変そうな妻の様子を見て家事や育児を手伝ってくれたら、不器用でも嬉しいですよね。

旦那嫌いでも離婚しない理由

旦那が嫌いでも離婚しないのは、世間体を気にしたり、子供が悲しんだり、金銭的な理由があるからです。1つずつ見てみましょう。

世間体が気になる

離婚してバツイチになるのは、世間的にマイナスのイメージがあるように感じますよね。大人数を招待して結婚式を挙げた人なら、なおさら離婚しづらいでしょう。たくさんの人にお金を出して祝福してもらったのに、上手くいかなかったと報告するのは心苦しいものです。

しかも離婚の噂はすぐに広まることが多いです。会社やママ友、親戚などさまざまなコミュニティで、あっという間に知れ渡るでしょう。周りの人に後ろ指を刺されるのは気持ちいいものではありません。

このような周りの目が気になって、旦那を嫌いでも離婚しない夫婦はたくさんいます。失うものも多いですから、ある意味ブレーキになっているのは良いことかもしれません。

子供が悲しむから

子供が悲しむから離婚しない夫婦も多いでしょう。育ち盛りの子供は多感ですから、親がいなくなったら大きな影響を受けます。片親になってしまうことで喪失感を覚えたり、家庭の雰囲気の変化を過剰に感じたり、生活に弊害が出てくることもあるでしょう。

自分達の都合で子供が悲しむ様子は、親なら見たくないものです。「夫婦2人がいることで子供が笑顔で過ごせるなら、我慢して生活を続ける」と決心する人もいるはず。

また、周りの子供に心無いことを言われて傷つくこともあるかもしれません。離婚を気にしなかった子でも、周りに質問されると疑問に思い、悲しい気持ちが湧いてくることもあるでしょう。

金銭的な理由

金銭的な問題は、夫婦が離婚に踏み切らない大きなストッパーです。仮に離婚して子供を引き取った場合、生活費、家賃、養育費の負担を自分1人で背負うことになります。離婚する際に弁護士を雇ったらさらにお金が必要です。

離婚前に共働きをしていたなら、収入が半分程度になってしまうわけですから、生活が厳しくなるのは目に見えています。もし妻が専業主婦だった場合も、お金の問題は避けられません。

まず離婚前に職探しから始める必要があります。運よく仕事が見つかっても、子供の世話や保育園の送り迎えをしながら仕事をするのは簡単なことではありません。

一時的な問題だと思っている

旦那を嫌いな気持ちは一時的なものと考えて、離婚しない夫婦も存在します。例えば、幼児期の子育てが大変だった時期に旦那を嫌いになってしまった人。子供が成長するに連れて心に余裕が生まれて、旦那への愛が再燃するケースもあります。

また、子供が生まれた後に関係が改善するかもしれません。赤ちゃんがいると、笑顔が増えて家庭の雰囲気がよくなるからです。協力しながら育児をすれば、旦那との仲が深まる可能性もありますよね。

「旦那のことは嫌いだけど、離婚するまでではない」と考える人もいるでしょう。お互いのことをもっと深く知ったらいい面が見えるかもしれない、と心のどこかで期待しているのではないでしょうか。

旦那を嫌いになりそうなときの対処法

旦那を嫌いになりそうなときは、ストレスを溜め込まないように工夫したり、勇気を出して旦那と話し合ってみたりすることが大切です。それぞれの項目を解説します。

ストレスを溜め込まない

ストレスを溜め込まないことは、旦那嫌いを解消するうえでかなり重要です。自分の気持ちにふたをして我慢していると、どこかで糸が切れてしまいます。ストレスを発散する方法は人によりけりなので、自分に合う方法を探してみましょう。

何をやればいいかわからないときは、リラックス効果のあるヨガをやってはいかがでしょうか。ゆっくり呼吸をしながら体を動かすと血の巡りがよくなり、自律神経が整います。

また、家族や友達と思いっきり話す時間を作るのも効果的。自分が抱えている不満や悩みを人に聞いてもらうことで、心のつかえが取れるでしょう。思いを口に出してみると、自分がどうしたいのか気づくことがあるかもしれません。

客観的に夫婦関係を見つめてみる

旦那を嫌いになりそうなときは、一旦冷静になって2人の関係を見つめてみましょう。よく考えてみると、相手のいいところがたくさん見つかるかもしれません。例えば、毎日些細なことで小言を言い合っている間柄の夫婦。

細かな言動は気に入らないくても、収入が安定していて不自由がないなら、十分だと思えるかもしれません。家事をやってくれないと思っていた旦那が、周りの友達と比較してみると献身的に見えることもあります。

世の中には、自分達より不仲な夫婦がたくさんいます。客観的に夫婦の関係を見てみると自分達は意外と幸せで、相手のいいところが見えていなかっただけだと思うこともあるはずです。

旦那に完璧を求めない

旦那は完璧な人間ではありません。嫌いな部分を許さないのではなく、認める努力をしましょう。ずっと一緒にいると、悪いところばかり目についてしまうもの。服を出しっぱなしにしたり、飲み会で終電を逃してタクシーで帰ってきたり。

自分にとってはありえないと感じることを、平気でやる旦那もいますよね。相手に怒りを覚えるのは仕方のないことです。しかし、思わずイラっとするようなことが、彼の個性の1つでもあります。

物を片付けられない代わりに、細かいことは気にしないポジティブな面もあるでしょう。旦那の悪いところは個性だと思って、温かい気持ちで見てみると、嫌いな気持ちが和らぐかもしれません。

話し合いの場を作ってみる

旦那に不満を感じるのなら、相手と向き合って話し合いの場を設けることをおすすめします。お互いの意見を伝え合うことで、すれ違いに気付けるからです。例えば、旦那のそっけない態度に不満があったとします。

向こうがコミュニケーションを取ろうとしないので、妻も積極的に話しかけるのはやめてギクシャクした状態が続いていました。しかし旦那の考えを聞いてみると「仕事や家事で疲れているように見えたので、話すと負担に感じると思った」と考えていたことがわかります。

いきなりそっけなくなったのではなく、妻のことを気遣っていたから態度が変わったのですね。このようにきちんと話してみるのも、夫婦関係を修復する1つの手です。

意識的に感謝の気持ちを伝えてみる

感謝の気持ちを意識して伝えると、旦那との関係がよくなるかもしれません。繰り返し伝えることで、本当に感謝の気持ちが芽生えることがあるからです。試しに「いつもありがとう」と言ってみましょう。

最初は気持ちがなかったとしても、口にしたことで感謝の理由を頭の中で探しているはず。稼いでくれてありがとう、お風呂掃除をしてくれてありがとう、いつも大らかでいてくれてありがとう。

意識して探すと、小さなことでも旦那に感謝できる要素はたくさんあります。繰り返し気持ちを伝えれば、旦那からありがとうと言われることも多くなるでしょう。感謝は自分の気持ちを変化させて旦那嫌いを解消する、もっとも簡単な方法かもしれません。

新婚なら先輩夫婦の意見も聞いてみる

新婚の段階で旦那が嫌いになりそうなときは、先輩夫婦に相談してみるのも1つの手です。若いから視野が狭くなっている可能性もあるでしょう。結婚して何十年経っても、ずっと仲がいい年配の夫婦もいますよね。

先輩達に秘訣を聞いたり、悩みを打ち明けたりすることで、抱えている不満がちっぽけだと思えるかもしれません。例えば、新婚の頃は一緒に住み始めたばかりで、ちょっとした生活様式の違いをストレスに感じることもあります。

旦那の子供っぽい言動が鼻に付いたり、テレビを見てばかりでほとんど話を聞いてくれなかったり。先輩夫婦に不満の解消方法を教えてもらったら、意外とあっさり解決できるかもしれません。

まとめ：旦那嫌いは1人で思い悩まないことが大切

夫婦関係に悩んでいる人へ向けて、旦那嫌いの原因や離婚しないための対処法をお伝えしました。旦那を嫌いになる理由は、価値観の違いだったり、安月給への不満があったりとさまざまです。

さらにホルモンバランスの乱れや、旦那が育児に非協力的なことで、産後に旦那嫌いになる人が増えています。ただ、収入の減少や子供が悲しむリスクを避けるために、離婚に踏み切らない人も一定数いるでしょう。

旦那を嫌いになりそうなときは、客観的に関係を見つめなおして、きちんと話し合ってみれば対処法が見つかるかもしれません。長い結婚生活をストレスなく過ごすためには、1人で悩まずに周りの人に相談してくださいね。